私的成長のプロセス：SM・調教における個人的な成長や学びのプロセス

成長のプロセス：SMにおける個人的な成長や学びのプロセス

自分はサイトを立ち上げてから、数年にわたりSMの世界に携わってきました。といっても本業ではないので、その傍らの道を歩むにとどまっています。ただ自分自身も少しは成長と学びを経験というのはあったと思います。SM・調教という特殊なフィールドにおいて、個人的な成長や学びのプロセスとはなんだったか、幾分反省もこめて振り返りたいと思いました。

自己理解と受容

まず最初に直面するのは、自分自身の内なる欲望と向き合うことでした。SMに関心を持つこと自体、社会的にはタブー視されることが多い中、自分の本当の気持ちや欲望を受け入れるのは容易ではありません。おそらく、こうして私のブログを読んで頂いている方も多分にそういった思いは持たれているか、もしくは持った経験があるのではないでしょうか？
私自身も、最初は自己嫌悪や混乱、本当に自分の欲望を満たすことが正解なのか悩む時期もありました。しかし、自分の欲望は欲望として否定せず、正直に向き合うことが、自分を受け入れることではないかと考えるようになりました。拒否すればするほど、自分を拒否することになる。
受け入れることこそ、自分を認めること。世の中のタブーは一つの価値観であり絶対ではないと思えるようになったのも吹っ切れた原因かもしれません。
もちろん他人に迷惑をかけたり傷つけたりすることはいけないことでしょうが、そうではないことにあまり制限をもうけなくて良いと思えてことが大きかったと思います。

技術の習得と向上

SMにはさまざまな技術が求められます。私は、まずは基本的な結び方や拘束の技術を習得することから始めました。これには時間と努力が必要であり、何度も練習を繰り返す必要があります。正直、自分はまだまだだと思いますが、技術の向上は、被縛者の安全と快適さを確保するために不可欠です。技術を磨く過程で、細部にまで気を配ることの重要性を今後も学べていけたらと思っています。

コミュニケーションの重要性

SMにおいては、相手とのコミュニケーションが非常に重要です。信頼関係を築くためには、互いの欲望や限界について率直に話し合うことが欠かせません。そういった意味で、良いパートナーとの出会いは非常に重要かと思います。
良いパートナーと出会うことで対話を通じて、相手の気持ちや反応を理解し、尊重することを学びました。これにより、率直に楽しむことができると思います。いかにSといえども本当に嫌がることはしたくはありません。が最初はなにが良くて何が悪いのかわからないということがS側にはあります。特に初心のころはどうしたら良いか迷うことが多々あると思います。
そうして時に素直に話せるパートナーと出会うことできっと、SMをより理解するのに役立つはずです。
Mの方からみた場合も、やはりそういう話を聞いてくれるSの人に調教を受けることで自身のM性がより発達されるのだと思います。

心理的な成長

前のコミュニュケーションの重要性を少し通じるところではありますが、SMの実践を通じて、心理的な成長も経験するのではないでしょうか。痛みや快楽、支配と服従といった感情の交錯は、自分自身の内面を深く見つめ直す機会となります。私は、これらの体験を通じて、自分の感情をコントロールし、自己を客観的に見る力を養いました。また、他者との関係においても、より深い理解と共感を持つようになりました。

終わりなき学び

SM・調教の世界にも、新しい技や知識が求められるようになってきました。また同じことの繰り返しとならないうよう常に探究心をもつ必要があると思います。もちろん自分自身の経験を振り返り、改善点を見つけ出すことも大切です。こうした学ぶ意欲をいかに持ち続けられるかが末長く継続していけるかにかかってくると考えています。

まとめ

SMにおける個人的な成長や学びのプロセスは、多くの挑戦と自己探求を伴います。自己理解と受容、技術の習得、コミュニケーションの重要性、心理的な成長、そして終わりなき学びが、そのプロセスを支えています。この道を歩む中で得られる経験と知識は、単なるSMの技術にとどまらず、人間関係や自己成長にも大きな影響を与えるといっても過言ではないでしょう。

自分自身、今後もこの道を追求し続けながら自己も成長したいと思っていますし、SMに興味を持つ方、ご自身の可能性を広げてみたいという方にその可能性を伝えていけたらと考えています。