なぜM女は支配されたいと思うのか?
目次
― 支配されることに惹かれる心理を考える
「誰かに支配されたい」
「命令されたい」
「自分を委ねてみたい」
そんな気持ちを持った時、多くの人は、
「これは普通なのかな?」
と不安になることがあります。
特にSMや調教体験に興味を持った女性の中には、自分の中にあるM性に戸惑う方もいます。
しかし、人の心には昔から、
「誰かと深くつながりたい」
「安心できる相手に身を預けたい」
という欲求があります。
M女が支配されたいと感じる心理も、単純な「弱さ」ではなく、人間の心にある欲求のひとつとして見ることができます。
人は「自由になりたい」と「委ねたい」を同時に持っている
人間には、自分で決めたいという気持ちがあります。
自分らしく生きたい。
自分の人生を選びたい。
そう思う一方で、時には、
「誰かに任せたい」
「考えることを休みたい」
「導いてほしい」
と思う瞬間もあります。
例えば旅行の計画。
友人と、
「どこへ行く?」
「何を食べる?」
と相談するのも楽しいものです。
でも、信頼している相手から、
「全部考えたから、今回はここへ行こう」
と言われると、安心することがあります。
それは自由を奪われた感覚ではなく、
「この人に任せても大丈夫」
という信頼から生まれる安心感です。
M女が求めている「支配」は、力関係だけではない
「支配されたい」という言葉だけを見ると、
相手に全てを決められたい。
自分の意思をなくしたい。
そんな意味に感じるかもしれません。
しかし、多くの場合、M女が求めているものは、
「自分を理解してくれる相手」
「安心して委ねられる関係」
です。
支配という言葉の奥には、
「受け止めてほしい」
「認めてほしい」
「自分の本当の部分を見てほしい」
という気持ちが隠れていることがあります。
心理学から見る「委ねたい」という気持ち
心理学では、人間には自分自身で行動したい欲求だけではなく、他者とのつながりを求める欲求もあると考えられています。
人は一人で生きているようで、実際には、
誰かに理解されたい。
必要とされたい。
安心できる場所が欲しい。
という感情を持っています。
子供の頃、
「大丈夫」
「ここにいていい」
と言われた時の安心感。
誰かに守られた経験。
そうした感覚は、大人になっても人間関係の中で形を変えて残ります。
普段しっかりしている女性ほど、委ねたいと思うこともある
M女というと、
「弱い」
「依存的」
というイメージを持たれることがあります。
しかし実際には、普段は仕事や生活で責任を持って行動している人でも、
「誰かに任せたい」
と感じることがあります。
外では判断する側。
周囲から頼られる側。
だからこそ、信頼できる相手の前では、
少し力を抜きたい。
自分を預けてみたい。
そう感じることがあります。
調教体験で大切なのは「支配」よりも「信頼」
SM調教体験という言葉に興味を持つ人の中には、
刺激だけを求めていると思われることがあります。
しかし、本当に大切なのは、
「相手との信頼関係」
です。
安心できない相手に、人は本当の意味で委ねることはできません。
支配される側が安心できるからこそ、
「委ねる」
「受け入れる」
という感覚が生まれます。
実際の調教体験で感じた「支配されたい」の意味
以前、SM調教体験を希望された女性とのやり取りの中で、印象に残っていることがあります。
その女性は最初、
「自分でもなぜこういう願望があるのかわからない」
と話していました。
普段の生活では仕事をしていて、周囲からもしっかりした人と思われている。
しかし、心の奥では、
「誰かに導いてほしい」
「命令されたい」
という気持ちがあったそうです。
体験前には、
「本当に自分が求めていることなのか」
「終わった後に後悔しないか」
という不安もありました。
しかし、実際に大切だったのは、何か特別なことをすることではなく、
「自分の気持ちを否定せずに話せること」
でした。
その女性が最後に言った、
「支配されたいというより、安心して委ねられる時間が欲しかったのかもしれません」
という言葉が、とても印象に残っています。
M女という性質は、自分を知るきっかけにもなる
M性は、単なる性格や特殊なものではありません。
誰かに認められたい。
安心したい。
深くつながりたい。
そうした人間の根本的な欲求の表れのひとつとも考えられます。
「支配されたい」という気持ちの奥には、
自分を理解してくれる相手を求める心があります。
もし自分の中にM女としての願望を感じたとしても、それは自分を知るための大切なきっかけなのかもしれません。
